港湾構造物の設計

① 地盤改良および埋立に関する施工検討

【業務概要】
・期間 :2024年4月~6月
・発注者:建設コンサルタント(港湾設計)
・内容 :地盤改良および埋立に関する施工検討

【前提条件】
・陸上工事で発生する土砂を、近隣ふ頭の用地造成等に係る埋立材として利用予定である。
・土砂投入地点は軟弱な粘性土が堆積しており、土砂投入に伴い地盤沈下が懸念される。
・土砂投入に伴い、周辺の既設護岸の安定性への影響が懸念される。

【対応】
・土砂の投入方法(海上投入・陸上投入など)や施工期間の検討
・土質条件・施工制約を踏まえた地盤改良工法の比較検討および選定
・土砂投入に伴う円弧すべり照査、圧密沈下計算の方針検討および結果整理
・打合せ資料および報告書の作成

ツール開発

① 海上交通シミュレーションツールの開発

【業務概要】
・期間 :2024年1月~3月
・発注者:建設コンサルタント(港湾計画)
・内容 :船舶の滞船時間等を評価するシミュレーションツールの開発

【前提条件】
・対象港湾では多くの船舶が利用するため、入航・出航時の滞船が問題となっている。

【発注者からの要望】
・将来の船舶需要を考慮して、対象港湾における滞船発生要因等を定量的に示したい。
・滞船時間を評価指標として将来の施設整備等の施策効果を検証したい。

【対応】
・将来の船舶需要等の情報に基づいた滞船時間を評価可能な海上交通シミュレーションツールの開発(VBA)

② 事務作業効率化ツールの開発

【業務概要】
・期間 :2024年4月~7月
・発注者:建設コンサルタント
・内容 :業務の予算計画立案に伴う事務作業を効率化するツールの開発

【前提条件】
・社内システムを使用して各業務の予算計画を立案している。
・予算計画立案に際して、各業務メンバーの毎月の稼働時間を手動で割り振っている。
・立案した予算計画を出力した場合、CSVで数値のみが表示される。

【対応】
・入力した条件に応じて、各業務メンバーの毎月の稼働時間を自動的に割り振るツールの開発(VBA)
・利益率や原価率などの毎月の推移をグラフで可視化するツールの開発(VBA)

技術アドバイザー

① 地盤工学・構造力学・コンクリート構造学の講義

【業務概要】
・期間 :2024年1月~現在
・対象者:コンクリートメーカーにおいて図面作成を担当する若手技術者5名程度
・内容 :工学の基礎(地盤工学・構造力学・コンクリート構造学など)に関する講義
・場所 :オンライン(Google Meet使用)

【対象者の前提条件】
・コンサルやゼネコンから依頼を受けて、コンクリート製品の配筋図等を作成している。
・学生時代から工学に触れた経験が少ない。
・社内に中堅技術者が少なく、工学の基礎的な内容について育成・指導できる人がいない。

【発注者からの要望】
・コンサル・ゼネコンとメーカーとの関係性を詳しく知りたい。
・構造物の設計の流れを理解したい。
・力の作用方向や構造物の形状に応じて、構造的に重要となる鉄筋の位置を理解したい。
・配筋計算の流れや方法を理解したい。

【講義内容】
・コンサル・ゼネコン・メーカーの立場や役割、関係性について
・構造物の概略設計・基本設計・細部設計・実施設計について
・地盤工学のうち、土圧計算について(構造物に作用する力の考え方の例)
・構造力学のうち、力のつりあい・断面力・応力計算について
・コンクリート構造学のうち、軸力や曲げが作用した時の耐力計算(配筋計算)について